冬のソロキャンプは、空気が澄んで景色がきれいです。焚き火の灯りがゆらめき、冬の静けさに包まれて穏やかな時間が流れます。
ただ冬は気温が大きく下がるため、寒さを防ぐ装備があると安心して過ごせます。寝袋は冬の寒さに合うタイプを選び、マットは厚めの物にすると冷気を防げるため、冬でも快適に過ごせます。
冬のキャンプに必要な装備は、事前の準備が大切です。
印刷やスマホ保存に使える「装備チェックリストPDF」をご活用ください。
冬のソロキャンプで初心者が揃える装備
冬のソロキャンプでは、テント・寝袋・マット・防寒ウェアを揃える必要があります。。テントは風から身を守り、寝袋とマットは体の冷えをやわらげます。寒さを防ぐ装備の役割がわかると初心者でも迷わず必要な物を準備できます。
- テント
- 寝袋・マット
- 暖房器具
- 防寒ウェア・小物
- 調理・生活・安全用品
テント
冬のテント選びは保温性と風への強さが大切です。
裾に布が追加されたスカート付きのテントは、地面との間に隙間ができにくく、冷気や風の侵入を防ぐことができます。

出典:MRS
綿とポリエステルの混紡生地(TC素材)は、火の粉に強いのが特徴です。焚き火の近くでも穴が開きにくいため安心して使えます。一方、ナイロンは軽量で柔らかく、ポリエステルは水に強く乾きやすい素材です。
冬は防寒着やストーブで荷物が増えるため、一人用でも広めのテントを選ぶと快適に過ごせます。
横幅220cm前後なら、寝る場所と荷物を置くスペースの両方に余裕があります。高さ130cm以上あれば、厚着のまま着替えやすく、天井の結露にも触れにくいです。
冬のテントはダブルウォール構造のものが向いています。
これは、内側に張るインナーテントと、外側を覆うフライシートの二重構造になっているタイプです。インナーテントとフライシートのあいだには空気の層ができ、この空気が断熱材の役割を果たすため、外の冷気が中まで伝わりにくくなります。
その結果、テント内の温度が下がりにくく、冬でも暖かく過ごせます。

出典:Coleman
寝袋・マット
寝袋とマットの組み合わせ次第で、冬の厳しい夜も快適に眠れます。
冬は地面が冷たく、体の熱が下に逃げやすいため、寝袋とマットの両方を用意しておくと安心です。寝袋は快適温度の表示を基準に選び、使用する季節に合ったモデルを選ぶことが大切です。快適温度が-5℃以下のものを選べば、冬の寒さにも対応できます。
ダウン素材であれば軽く、持ち運びや収納もしやすいです。マットは厚み3cm以上のものを選ぶと底冷えを防げます。薄いマットでは地面の冷たさが伝わりやすく、寝袋の性能を十分に活かせないので注意が必要です。地面からの冷気を遮断することで、寝袋本来の保温力を活かせます。
寝袋とマットをしっかり準備すれば、冬の夜も安心して快適に眠れます。

暖房器具
暖房器具を選ぶときは、用途と安全性を考えることが大切です。冬は気温が下がるため、体が冷えやすくなります。
石油ストーブは熱量が大きく、外での作業や食事の時に周囲を素早く暖められるのが特徴です。薪ストーブは煙突で排気を逃がすため、安定した温度を保てます。
火を使う暖房器具は一酸化炭素が発生するため、一酸化炭素チェッカーが不可欠です。
電気毛布は電源サイトやポータブル電源が必要ですが、一酸化炭素中毒の心配がなく安全です。火を使わないため、就寝中の冷え対策に向いています。
防寒ウェア・小物
冬キャンプでは、防寒ウェアと小物を組み合わせた服装が寒さ対策の中心になります。
上半身は肌着の上にフリースやセーターを重ね、さらに防風性の高いアウターを羽織ると暖かく過ごせます。ダウンジャケットは軽量でありながら高い保温性があるため、冬キャンプの防寒着としておすすめです。
また、首元は冷気が入り込みやすい部分なので、ネックウォーマーやマフラーを用意しておくと安心です。重ね着の工夫と防寒小物を組み合わせることで、厳しい寒さの中でも快適にキャンプを楽しむことができます。
冬キャンプでは服装が寒さ対策の中心になります。特に手足は冷えやすい部位のため、手袋と厚手の靴下でしっかり保温しておくと安心です。
調理・生活・安全用品
調理用品はバーナーとクッカーがあれば十分で、冬は火力が下がりやすいため寒冷地用ガスが向いています。冬は気温が下がるとガスの圧力が落ちて、火力が弱くなる場合があります。
生活用品ではウェットティッシュ、ティッシュ、ゴミ袋があると便利です。ナイフは袋を開ける時や焚き火の準備で活躍します。スマホの電池が減りやすい季節なので、モバイルバッテリーは必須アイテムです。
ヘッドライトと予備バッテリーがあると、夜間でも安心して行動できます。地図やオフライン地図アプリを用意しておけば、いざという時でも安心です。
冬のソロキャンプで気をつけること
冬のソロキャンプは静かで美しい景色を楽しめますが、防寒対策が必要です。寝具や服装を工夫すれば、寒い夜も快適に過ごせます。
- 夜の冷え込み
- 火の取り扱い
- 連絡手段の確保
夜の冷え込み
冬のキャンプ場は日が落ちると気温が急激に下がり、マイナス気温になることも珍しくないです。
テント内も外気温の影響を受けて冷たくなり、地面からの冷気が体に伝わってきます。特に深夜から明け方にかけては一日で最も気温が低くなるため、寒さ対策をしておくと安心です。山間部や高地では放射冷却により、予想以上に冷え込むこともあります。
就寝前に湯たんぽを用意して寝袋の中に入れておくと、足元が冷えずに眠れます。厚手の靴下や帽子を着用すれば、体温を逃がしにくいです。寝袋に入る前に軽くストレッチをして血行を良くしておくと、体が温まりやすくなります。焚き火や作業を終えたら、体が冷える前に早めにテントへ入ると安心です。テント内で温かい飲み物を飲むのも、体を内側から温める効果的な方法です。
こうした工夫を組み合わせることで、厳しい冷え込みの中でも快適に眠れます。
火の取り扱い
冬のソロキャンプでは、焚き火の扱いに十分注意する必要があります。冬は風が強く、火の粉が飛びやすいため注意が必要です。
ナイロンやポリエステルのテントは火に弱く、火の粉で穴が開くことがあります。焚き火から3m以上離して設営すると安全です。風向きは変わりやすいので、こまめに確認して焚き火台の向きを調整します。
焚き火台を風下側に置くと、炎が安定しやすいです。薪を足すときは耐熱グローブを使い、火吹き棒で空気を送ることで火力を調整できます。薪ストーブは煙突の向きを確認してから使い、周囲に燃えやすいものがないか注意が必要です。
連絡手段の確保
電波が届きにくい場所もあるため、連絡手段は複数用意しておくと安心です。キャンプ場の管理棟の電話番号や、最寄りの病院の場所を事前に調べておくと、トラブル時にすぐ対応できます。
冬は気温が下がるため、スマホのバッテリーが減りやすくなります。モバイルバッテリーは2つ以上持っていくと安心です。充電ケーブルは太めのものを選ぶと断線しにくく長持ちします。予備として紙の地図を持っておくと、スマホが使えなくなっても道に迷わずに済みます。
天候が崩れそうなときは、早めに撤収する判断も大切です。冬は天気の急変もあるため、天気予報をこまめに確認しておくと安心です。
ソロキャンプ初心者におすすめのキャンプ場
初心者は設備がそろったキャンプ場を選ぶことが大切です。このあと紹介するポイントを確認しておくと、安心してキャンプを楽しめます。
- 関東・神奈川のおすすめキャンプ場
- 選ぶ時のチェックポイント
関東・神奈川のおすすめ施設
神奈川や関東には電源サイトや水回りが整ったキャンプ場が多く、初心者でも利用しやすいです。標高が低めで気温が安定している場所が多いため、冬キャンプに向いています。
主要なキャンプ場の情報を下表にまとめました。
| キャンプ場名 | 特徴 | 冬キャンプに向いている理由 |
| ウェルキャンプ西丹沢 | 設備が広く整い、大きめの区画が多い | 標高が低めで気温が安定しやすく、利用しやすい環境 |
| 芦ノ湖キャンプ場 | 風の影響が少なく、設営がしやすい地形 | 冬場も風のリスクが小さく、安全に過ごしやすい |
| PICAさがみ湖 | 電源付きサイトが選べ、暖房器具を使いやすい | 電源が使えるため暖房対策がしやすく初心者向き |
| 道志の森キャンプ場 | 自然が豊かで電源付きサイトもある | 静かに過ごしやすく、冬も安定した環境が整っている |
設備が整ったキャンプ場を選べば、初心者でも冬のキャンプを安心して楽しめます。
選ぶ時のチェックポイント
キャンプ場の設備を確認しておくと、現地で困る場面が減ります。初心者は次の3つを基準に選ぶと、冬でも安心して過ごせます。
- 電源サイトがあるか
- 電気毛布やホットカーペットが使えるため、寒い日でも暖かく過ごせます。
- トイレや水回りが近いか
- 夜でも迷わず移動できて、安全に利用できます。
- 管理人が常駐しているか
- 困った時に相談できるため、初めてでも安心できます。
地面が平らな区画や車を横付けできる場所は、設営や荷物運びが楽なので初心者におすすめです。
冬のソロキャンプの楽しみ方
冬のソロキャンプには、寒い季節ならではの魅力がたくさんあります。誰にも邪魔されない静かな時間の中で、自分だけの楽しみ方を見つけられるのが醍醐味です。
焚き火を眺めていると、気持ちが落ち着きます。冬の冷たい空気の中で感じる炎の温かさは格別です。パチパチと薪がはぜる音や、ゆらめく炎を見ているだけで時間が過ぎていきます。
- 自分のペースで好きなものを食べる自由
- 冬の夜空の美しさ
自分のペースで好きなものを食べる自由
冬のソロキャンプでは、温かい料理がいつもよりおいしく感じられます。寒い空気の中で立ち上る湯気を見るだけで、食事が特別なものになります。
一人なので、食べたいものを自分のペースで作れます。誰にも気を使わず、ゆっくり料理を楽しめるのがソロキャンプの良さです。
鍋は簡単に作れて体が温まります。スープやラーメンなら短時間で用意できるため、すぐに温まりたいときに便利です。バーナーは火力が安定しているので、風の弱い場所なら調理しやすいです。
温かい料理があるだけで、冬のキャンプがぐっと快適になります。
冬の夜空の美しさ
冬の夜は空気が澄んで、星がはっきり見えます。静かな夜空には、数え切れないほどの星が広がっています。
キャンプ場の灯りが消えると、見えるのは闇に浮かび上がる星の光だけです。一つ一つの星の明るさや位置まで、くっきりと見えます。オリオン座やカシオペア座など、冬の代表的な星座も探しやすいです。運が良ければ流れ星を見られることもあります。温かい飲み物を片手に、ゆっくりと星を眺める時間は、日常では味わえない特別な体験になります。寒さの中で見上げる星空は、冬キャンプならではの贅沢な楽しみです。
まとめ
冬のソロキャンプは、静けさと澄んだ景色が楽しめる特別な時間です。テントや寝袋、防寒着をしっかり準備しておけば、寒さの中でも快適に過ごせます。火の扱いや連絡手段も事前に確認しておくと安心です。準備をしっかり整えれば、冬ならではの魅力を存分に楽しめます。

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